こんばんは。
毎月1回のTHEOの運用レポートです。今月はしっかりとメルマガから確認できました。
さてさて、さらっと振り返ります。
2021年10月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで+3.41%の上昇、円ベースでは+5.95%の上昇となりました。
世界株式市場は、欧米市場を中心に堅調な動きを見せました。新型コロナウイルスの感染収束に伴う経済正常化を背景に、米国では経済指標の改善や好調な企業決算を受けて株価が上昇しました。欧州においても、米国株の上昇や良好な企業決算を好感し上昇しました。一⽅、日本株は10月末の衆議院選挙に対する不透明感を警戒し、下落しました。香港株は9月に下落した反動もあり上昇となりました。
米ドルは対円で上昇しました。月の始めは1ドル111円近辺で推移していましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期利上げ観測の高まりから米長期金利が上昇したことを受けて、中旬には114円台半ばまでドルが上昇しました。その後は円がやや買い戻されて114円前後で月末を迎えました。
地域別の寄与度では、9月にマイナス寄与となった米国株式が+3.04%と大きくプラス要因となりました。反対に10月は日本株式が-0.54%のマイナス寄与となりました。
米国株式の中では、大型成長株が+1.41%と最も大きなプラスとなりました。米国ESG株式は+0.37%のプラスでした。新興国株式は全体として上昇し、9月にマイナスだった中国株式も+0.51%のプラスとなっています。(寄与度は米ドルベース)
なお、11月に入ってからリアロケーションを行い、日本、台湾、インドなどのアジア株式の組み入れ比率を下げ、欧米市場の株式の組み入れ比率を上げました。
米国での経済指標の改善決算を受けて株価が上昇。
10月はドル建て、円建てどちらもプラス推移となっています。9月は2ヶ月ぶりに下落となっていましたが、今回はしっかりと反発したようです。今回、グロース・ポートフォリオは米ドルベースで3.41%、円ベースでは5.95%。為替の影響も大きかったようですね。
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで+7.33%の上昇、円ベースでは+9.97%の上昇となりました。
株式市場が全体として堅調な中、ESGに着目したETFも月次で上昇しました。寄与度としては、組み入れ比率が高い米国大中型株および米国大型グロース株の寄与度が大きくプラスとなっています。
11月に入ってからリアロケーションを行い、米国バリュー株の組み入れ比率を上げるなどの比率調整をしました。
先月予告されていたように、今月から運用レポートにTHEOグリーン版が掲載されました。単純に比較すると本当に?って思うような結果なんですが・・・。
グロース・ポートフォリオは米ドルベースで3.41%、円ベースでは5.95%に対して、THEOグリーンでは、米ドルベースで7.33%、円ベースでは9.97%。まだ始まったばかりのTHEOグリーンなので1ヶ月の比較だけでは情報が少ないですね。もうしばらく様子を見てみます。
THEOグリーンモードを選択したため、今日時点のポートフォリオでは、米国ESG株のSUSA、米国の大型株の成長ESG株のNULG、米国の大型の割安株ESG株のNULV、米国の小型ESG株のNUSC、米国の中型の成長ESG株のNUMG、性別の多様性を実現している米国の大型株のSHEの6銘柄を保有しています。
日本、米国、中国、台湾、インド、ユーロ圏、新興国と複数の株式ETF分散していたのに米国一色になってしまっている点がやっぱり心残りです。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで+0.20%の上昇、円ベースでは+2.66%の上昇となりました。
月初から中旬にかけて、原油価格の高騰や供給網混乱の長期化などを背景にインフレ懸念が拡大したことなどから欧米の国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。下旬には、早期利上げ観測が強まったことから、短期債券を売って長期債券を買う取引が増加し、長期と短期の金利差が縮小しました。結局、米国の短期国債および7年国債、10年国債利回りは月次で上昇、20年国債の利回りは低下しました。
米ドルは対円で上昇しました。月の始めは1ドル111円近辺で推移していましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期利上げ観測の高まりから米長期金利が上昇したことを受けて、中旬には114円台半ばまでドルが上昇しました。その後は円がやや買い戻されて114円前後で月末を迎えました。
寄与度としては、米国超長期国債が+0.43%とプラス寄与しましたが、米国7-10年国債は-0.08%、米国以外の国債も-0.05%のマイナス寄与となりました。米国モーゲージ証券や米ドル建て短期投資適格社債なども小幅なマイナス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、11月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
米国の短期国債および7年国債、10年国債利回りは月次で上昇、20年国債の利回りは低下。
インカムセクターもドルベース、円ベースでともにプラス推移となっています。10月は米ドルベースで0.20%、円ベースでは2.66%となっています。
現在、米ドル建ての残存0-5年のハイイールド社債のSJNK、住宅ローン担保証券のVMBS、残存期間10年超の米国債のSPTL、残存期間3-10年超の米国債のVGIT、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、先進国国債のBWXの6銘柄を保有しています。こちらはインフレセクターの保有銘柄は変わりありません。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで+4.91%の上昇、円ベースでは+7.50%の上昇となりました。
原油価格はOPECプラスが減産幅縮小のペースを維持したことなどから9月に引き続き上昇しました。米国不動産関連銘柄は、金利の上昇を受けて下落する局面もありましたが、良好な企業決算や経済指標を背景に投資家のリスク選好姿勢が強まったことなどから上昇しました。9月に下落した貴金属価格は、10月はインフレ指標の上昇などを背景に上昇しました。
米ドルは対円で上昇しました。月の始めは1ドル111円近辺で推移していましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期利上げ観測の高まりから米長期金利が上昇したことを受けて、中旬には114円台半ばまでドルが上昇しました。その後は円がやや買い戻されて114円前後で月末を迎えました。
10月は不動産、貴金属、エネルギーがすべてプラスに寄与しました。特に米国不動産関連株式が+2.06%のプラス寄与となるなど、不動産関連が大きなプラス要因となりました。ほかにも、エネルギー関連株式が+0.87%のプラス寄与となったほか、クリーンエネルギー関連も+0.60%のプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比4.1%の上昇となっています。
なお、11月に入ってからリアロケーションを行いましたが、組入比率に大きな変化はありませんでした。
不動産関連銘柄、金・銀などの貴金属相場は上昇。原油価格も先月に引き続き上昇した。。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、米ドルベースで4.91%、円ベースでは7.50%上昇となっています。
全体のポートフォリオに対して1割程度で推移しているインフレヘッジセクターは、米国リート・不動産株のXLRE、金のGLDM、物価連動国債のVTIP、エネルギー関連株式のIXCの4銘柄とこちらも保有銘柄に変更はありません。
各機能ポートフォリオの累積収益率
円建てとドル建ての両方の資産収益率の比較です。
為替が円安に振れているので、多少円ベースの方が上振れしました。ドル建て資産も増えてきているので、円安になることは大歓迎です。
※上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンス及び運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
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