こんばんは。
THEOさんから8月度の運用レポートが届きました。いつものように毎月1回のTHEOの運用レポートを確認します。
2022年8月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで -3.89%、円ベースでは +0.25%となりました。
8月の世界株式市場は、まちまちな動きとなりました。
米国株は、インフレ圧力の低下を示す経済指標などを受けて、中旬までは堅調に推移しましたが、下旬にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が継続的な利上げを示唆したことから大きく下落しました。
欧州株は、ECB(欧州中央銀行)による大幅な利上げ観測や、景気減速への懸念から下落しました。日本株は、月の前半は事前予想を上回る企業決算などを受けて上昇しましたが、下旬は欧米株の下落を受けて軟調な展開となりました。中国株と香港株は、不動産市況の低迷などから景気減速懸念が強まり、下落しました。
米ドルは対円で上昇しました。米国債の金利上昇による日米金利差の拡大を受けて、米ドルは対円で買われる展開となりました。
地域別の寄与度では、米国株式が -2.16%、欧州株式が -1.14%、日本株式が -0.36%となりなりました。
米国株式の中では、大型成長株式が -0.88%と比較的大きなマイナスとなっています。新興国株式のなかではインド株が若干プラス寄与しましたが、台湾、中国などが下落し新興国全体としてはマイナスでした。(寄与度は米ドルベース)
なお、9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで -4.14%、円ベースでは -0.01%となりました。
8月の世界株式市場は、月の前半こそ比較的堅調だったものの、後半に入ると欧米の主要な中央銀行がインフレ抑制のために金融引き締めを継続するとの見方から、景気減速懸念が広がり下落しました。
このような市場環境のなか、ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも全体的に下落しました。パフォーマンスへの寄与度としては、北米を除く先進国株式や米国の大型株式などが比較的大きなマイナスとなりました。
なお、9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
世界株式市場に連動する形でESGに着目したETFも、軟調な結果に。
昨年10月運用レポートからTHEOグリーン版が掲載が始まりました。
7月度はドル建て、円建てともにプラス推移でしたが、8月度はドル建て、円建てともにマイナス推移でした。上記の見出しも「世界株式市場に連動する形でESGに着目したETFも、」の箇所は7月度と同様で、その続きが先月は「幅広い国・地域で上昇」となっていた箇所が「軟調な結果に」に変わっています。
グロースセクターはドル建てでは△3.89%、円建てでは0.25%とのことで、今月もTHEOグリーンの方が成績は悪かったようです。
THEOグリーンモードを選択しているため、今日時点のポートフォリオでは、北米を除く先進国ESG株のESGD、新興国全体のESG株のESGE、米国ESG株のSUSA、米国ESG株のESGU、米国の大型の割安株ESG株のNULV、米国の大型株の成長ESG株のNULG、性別の多様性を実現している米国の大型株のSHE、米国の中型の成長ESG株のNUMGの8銘柄を保有、前月と保有銘柄は同じです。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで -2.76%、円ベースでは +1.43%となりました。
8月の債券市場は下落しました。
米国においては、7月の雇用統計や消費者物価指数が公表され、堅調な労働環境とインフレ圧力の低下が確認されたことで、景気後退懸念が和らぎ金利は上昇しました。
その後、ジャクソンホール会議において、パウエルFRB議長が、インフレ抑制のために利上げを貫徹するとの姿勢を示したことで、金利は一段と上昇しました。欧州においては、英国の7月のインフレ率が事前予想を上回ったことで、インフレ懸念が再燃し、域内金利は急上昇しました。
日本においては、海外金利の上昇に伴い、国内金利も上昇する形となりました。
米ドルは対円で上昇しました。米国債の金利上昇による日米金利差の拡大を受けて、米ドルは対円で買われる展開となりました。
このような市場環境のなか、ファンドで保有するETFも全体的に下落しました。
パフォーマンスへの寄与度としては、特に米国モーゲージ証券が -0.71%、米国7-10年国債が-0.51%、米国超長期国債が-0.49%と比較的大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、9月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
米国では各種経済指標の公表やFRBの継続的な利上げ示唆により金利が上昇し、債券市場は下落。
インカムセクターも7月は米ドル建てで2.92%に対し、円建てでは1.02%でしたが、8月度はドル建てで△2.76%、円建てで1.43%となっています。
前月は欧米の利上げ実施により景気減速観測で債券市場は堅調だったのに、今回は継続的な利上げ示唆により下落。同じようなことが原因なのに全く反対の表かとなっていますね。
現在、米ドル建ての残存期間0-5年のハイイールド社債、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、住宅ローン担保証券のVMBS、残存期間20年超の米国債のTLT、米ドル建ての投資適格の社債のLQD、残存期間7-10年の米国債のIEF、残存期間3-10年の米国債のVGIT、先進国国債のBWXの7銘柄を保有しています。先月と比べるいくつか入れ替えが行われ、保有銘柄も8銘柄から7銘柄に減りました。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは、米ドルベースで -4.17%、円ベースでは-0.04%となりました。
8月の原油市場は、金融引き締めなどによる世界景気の減速懸念や、欧州での天然ガスの供給不安などを背景に不安定な動きとなりましたが、エネルギー関連株式は、天然ガス関連などを中心に比較的堅調に推移しました。不動産関連株式は、欧米の金利上昇を受けて月後半に下落しました。金・銀などの貴金属も金利の上昇やドル高などを受けて下落しました。
米ドルは対円で上昇しました。米国債の金利上昇による日米金利差の拡大を受けて、米ドルは対円で買われる展開となりました。
このような環境のなか、ファンドが保有するETFのパフォーマンスへの寄与度では、エネルギー関連株式がプラスとなったものの、米国不動産関連株式が -1.76%となったほか、金、銀などが比較的大きなマイナス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は、前月比-2.3%となりました。
なお、9月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありません。
原油市場は景気減速懸念で不安定になるも、エネルギー関連は比較的堅調に推移。不動産や貴金属は欧米の金利上昇を受け下落。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、7月度はドル建てで4.66%、円建てでは2.73%でしたが、8月度はドル建てで△4.17%、円建てで△0.04%。ただ、ポートフォリオでは1割程度で推移しているので、ほとんど影響はありません。
現在、米国リート・不動産株のXLRE、金のIAU、物価連動国債のVTIP、銀のSLV、エネルギー関連株式のIXCの5銘柄と変更はありません。
各機能ポートフォリオの累積収益率
ドル建てと円建ての両方の資産収益率の比較です。
※ 上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンスおよび運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
ロボアドバイザーの口座開設はこちらから