こんばんは。
昨夜はダウが一時1,000安でがっくりとしながら眠りについたのですが、朝起きたらプラ転。こんなV字推移、なかなかないですよね。日本はしっかり今日もマイナスでしたけど・・・。
さてさて、毎月1回のTHEOの運用レポートです。さらっと振り返ります。
2021年12月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで+3.65%の上昇、円ベースでは+5.43%の上昇となりました。
12月の世界株式市場は上昇しました。米国株および欧州株は新型コロナウイルスの新たな変異種(オミクロン株)への警戒感が和らいだことにより上昇しましたが、月後半にはオミクロン株の感染急拡大や欧州主要国における行動制限などを受けて上げ幅を縮小しました。日本株もオミクロン株への警戒感が後退したことなどから上昇しました。中国株は米国が一部の中国企業への投資や輸出を禁じる措置を発表したことを受けて軟調な展開となりました。
米ドルは対円で上昇しました。オミクロン株への懸念後退により投資家のリスク選好姿勢が強まったことや、月半ばのFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米長期金利が上昇したことを背景に、主要通貨に対し米ドルは上昇、円は下落となりました。
地域別の寄与度では、米国株式が+2.15%、欧州株式が+1.00%、日本株式が+0.20%のプラス寄与となりました。
米国株式の中では、大型バリュー株が+1.38%と大きくプラス寄与しています。米国ESG株式は+0.23%でした。新興国株式では中国株式が-0.12%のマイナスとなりましたが、台湾などその他の国はプラスとなっています。(寄与度は米ドルベース)
なお、1月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで+3.80%の上昇、円ベースでは+5.59%の上昇となりました。
世界株式市場全体とほぼ同様に、ESGに着目したETFも新型コロナウイルスの新たな変異種(オミクロン株)への警戒感が後退したことなどから上昇しました。
寄与度としては、11月にマイナス寄与した米国大型バリュー株および米国大中型株の寄与度が12月はプラスとなっています。なお、1月に入ってからリアロケーションを行い、米国の組み入れ比率を下げ、北米を除く先進国および新興国のESGに着目したETFを組み入れました。
新型コロナウイルスの新変種への警戒感が後退したことなどから上昇。
10月運用レポートからTHEOグリーン版が掲載が始まりました。
12月はドル建て、円建てどちらもプラス推移となっています。11月は、オミクロン株の影響で一気にマイナスとなりましたが、12月は持ち直した形ですね。
グロースセクターはドル建てでは3.65%、円建てでは5.43%に対して、THEOグリーンではドル建てでは3.80%、円建てでは5.59%とのこと。どちらも大きく変わることはありませんが、ESG関連銘柄を購入するTHEOグリーンの方が若干成績は上振れています。
まぁ、先月は逆にTHEOグリーンの方が下振れていましたし、まだ一概にはどちらがいいとは言えなさそうです。
THEOグリーンモードを選択したため、今日時点のポートフォリオでは、米国の大型の割安株ESG株のNULV、米国ESG株のSUSA、米国の大型株の成長ESG株のNULG、米国の中型の成長ESG株のNUMG、北米を除く先進国ESG株のESGD、新興国全体のESG株のESGE、性別の多様性を実現している米国の大型株のSHEの7銘柄を保有しています。
米国一色になってしまっている点が心配でしたが、徐々に米国株以外のESG関連銘柄の購入が進んでいます。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで-0.26%の下落、円ベースでは+1.46%の上昇となりました。
米長期金利は新型コロナウイルスの新たな変異種(オミクロン株)の感染者が世界的に増加したことなどを受けて月初に低下しましたが、その後はオミクロン株の重症化リスクが低いとの研究結果が公表されたことなどから上昇しました。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、量的緩和の縮小ペースを倍に引き上げることを決定し、2022年に3回の利上げの見通しが示されました。英国では、中央銀行であるイングランド銀行が、インフレへの対応として利上げを決定しました。その結果、12月の欧米の長期金利は上昇(債券価格は下落)しました。一方、11月にリスク回避姿勢の高まりを受けて下落していた短期ハイイールド債券やシニアローンなどの価格は、オミクロン株への懸念がやや後退したことなどを受けて上昇しました。
米ドルは対円で上昇しました。オミクロン株への懸念後退により投資家のリスク選好姿勢が強まったことや、月半ばのFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米長期金利が上昇したことを背景に、主要通貨に対し米ドルは上昇、円は下落となりました。
ファンドパフォーマンスへの寄与度としては、米国超長期国債が-0.37%、米国7-10年国債は-0.09%のマイナス寄与となりました。米国以外の国債も-0.07%のマイナスとなりました。一方で、米国短期ハイイールド債券が+0.15%、米ドル建てシニアローンが+0.13%のプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、1月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
オミクロン株感染者の増加などを受け低下した米国長期金利は、重症化リスクが低いとの研究結果の公表により上昇。
インカムセクターもドルベースではマイナス推移、円ベースでともにプラス推移と11月とは反対の動きとなっています。12月は米ドル建てで△0.26%、円建てでは1.46%となっています。
現在、米ドル建ての残存0-5年のハイイールド社債のSJNK、住宅ローン担保証券のVMBS、残存期間10年超の米国債のSPTL、残存期間3-10年超の米国債のVGIT、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、先進国国債のBWXの6銘柄を保有しています。こちらはインフレセクターの保有銘柄は前月と変わりありません。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで+4.13%の上昇、円ベースでは+5.92%の上昇となりました。
12月はインフレ長期化の見通しが強まる中、現物資産の価格が全体的に上昇傾向となりました。11月後半に引き続き新型コロナウイルスの新たな変異種(オミクロン株)の感染拡大懸念や、各国中央銀行の金融緩和策縮小への動きなどが売り材料となる場面もありましたが、オミクロン株は重症化リスクが高くないとの認識が広がったことなどから米国不動産、原油価格、貴金属などが月後半に幅広く上昇しました。
米ドルは対円で上昇しました。新変異株への懸念後退により投資家のリスク選好姿勢が強まったことや、月半ばのFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米長期金利が上昇したことを背景に、主要通貨に対し米ドルは上昇、円は下落となりました。
このような環境下、ポートフォリオで組み入れている多くのETFが上昇しました。
ファンドパフォーマンスへの寄与度では、米国不動産関連株式が+2.66%と最も大きくプラス寄与しました。その他の不動産、金や銀、エネルギー関連株式などもプラスとなっていますが、12月は再生エネルギーに関するテクノロジー系企業の株価が軟調だったことなどから、クリーンエネルギー関連株式がマイナス寄与となっています。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比-0.4%の低下となっています。
なお、1月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
インフレ長期化の見通しが強まり現物資産の価格が全体的に上昇。米国不動産、原油価格、貴金属なども月後半に上昇した。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、米ドルベースで4.13%、円ベースでは5.92%の上昇となりました。他のセクターに飛び抜けてプラス推移となっていますが、ポートフォリオでは1割程度で推移しているので、ほとんど影響はありません。
米国リート・不動産株のXLRE、金のGLDM、物価連動国債のVTIP、エネルギー関連株式のIXCの4銘柄とこちらも保有銘柄に変更はありません。
各機能ポートフォリオの累積収益率
円建てとドル建ての両方の資産収益率の比較です。
年末に向けてはじりじりと上昇しましたが、年明けには一転下げ続けるんですよね・・・。
※上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンス及び運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
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