こんばんは。
THEOさんから11月度の運用レポートが届きました。いつものように毎月1回のTHEOの運用レポートを確認します。
2022年11月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +9.14%、円ベースでは +1.29%となりました。
11月の世界株式市場は上昇しました。米消費者物価指数の上昇率が市場予想を下回ったことで、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げペースを鈍化させるとの見方が強まり、米国株・欧州株は上昇しました。日本株も米利上げペースの鈍化期待を受けて上昇しましたが、為替が米ドル安円高に振れたことで上昇幅は抑えられました。中国株と香港株は、中国におけるゼロコロナ政策の見直しへの期待や、不動産業界への支援策を背景に大きく上昇しました。
米ドルは対円で大きく下落しました。FRBの利上げペースが減速するとの見方が強まったことで、米ドルは主要通貨に対して売りが膨らみ、対円でも大きく下落しました。
地域別の寄与度では、米国株式が +3.58%、欧州株式が +1.85%、日本株式が +0.85%となりなりました。
米国株式の中では、大型バリュー株式が +1.16%、大型成長株式が +1.00%と比較的大きなプラスとなっています。新興国株式も中国や台湾株が大幅上昇したことなどからプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、12月に入ってからリアロケーションを行い、新興国の株式の比率を上げて米国および欧州株式の比率を下げる比率調整を行いました。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +9.13%、円ベースでは +1.29%となりました。
11月の世界株式市場は、米国の一部インフレ指数が市場予想を下回ったことなどを受けて利上げペースが鈍化するとの見方が強まったことから上昇しました。
ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも上昇しました。今月は全世界的に株価が上昇しましたが、パフォーマンスへの寄与度では北米を除く先進国および新興国が大きなプラス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、12月に入ってからリアロケーションを行い、ポートフォリオ全体のリスクコントロールの観点から、主に米国株式のETFの組み入れ比率を調整しました。
米の利上げペース鈍化の見通しなどを受けた世界的な株式上昇で、ESG関連株式も上昇。
昨年10月運用レポートからTHEOグリーン版が掲載が始まりました。
10月度はドル建て、円建てともにプラス推移でしたが、11月度の引き続きドル建て、円建てともにプラス推移でした。見出しも久しぶりに株式に連動して上昇、下落ではない文章になっています。
グロースセクターはドル建てでは9.14%、円建てでは1.29%とのことで、今月もTHEOグリーンの方が成績は悪かったようです。ほぼ変わらない数字ではありますが、実際に9.14%と9.13%の差でグロースセクターに負けていますからね。
THEOグリーンモードを選択しているため、今日時点のポートフォリオでは、北米を除く先進国ESG株のESGD、新興国全体のESG株のESGE、米国ESG株のESGU、米国の大型の割安株ESG株のNULV、米国ESG株のSUSA、米国の大型株の成長ESG株のNULG、性別の多様性を実現している米国の大中型株のSHE、米国の中型の成長ESG株のNUMG、米国の小型ESG株のNUSC、米国の小型ESG株のESMLの10銘柄を保有しています。
SHE以下は再購入が行われた銘柄で、前月から保有銘柄は4銘柄も増えています。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで +3.29%、円ベースでは -4.13%となりました。
11月の債券市場は、総じて堅調な動きとなりました。米国では10月の雇用統計などの経済指標が景気の底堅さを示したことを背景に、10年国債金利は序盤4%を超える水準で推移しました。その後、10月の消費者物価指数が市場予想を下回ったことで、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースが減速するとの期待から、金利は低下傾向となりました。欧州では、米国のインフレ鈍化の兆しにより、利上げペースの減速期待が同様に強まったことで、主要国金利は低下傾向となりました。また、世界的な株式市場の反発基調にも見られるように、リスク選好的な市場環境から、新興国債券やハイ・イールド社債なども総じて好調でした。
米ドルは対円で大きく下落しました。FRBの利上げペースが減速するとの見方が強まったことで米ドルは主要通貨に対して売りが膨らみ、対円でも大きく下落しました。
このような市場環境のなか、ファンドで保有するETFのパフォーマンスへの寄与度としては、特に米ドル建て社債や米国モーゲージ証券などが比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、12月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
インフレ鈍化の見通しから長期金利低下。ハイ・イールド債なども堅調。
インカムセクターは10月度はドル建てで△0.18%、円建てで2.57%でしたが、10月度はドル建てで3.29%、円建てで△4.13%となっています。
現在、住宅ローン担保証券のVMBS、米ドル建ての残存期間0-5年のハイイールド社債のSJNK、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、米ドル建ての投資適格の社債のLQD、残存期間3-10年の米国債のVGIT、残存期間7-10年の米国債のIEF、残存期間1-3年の米国債のSPTS、先進国国債のBWXの8銘柄を保有しています。
保有する銘柄自体は先月と変わっていません。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで +6.85%、円ベースでは-0.83%となりました。
11月のエネルギー関連株式は、中国でのコロナ感染拡大を受けた需要減少懸念などから原油価格が下落した一方で、天然ガスの価格が上昇したことなどから、方向感に欠ける推移となりました。不動産関連株式は、米国における利上げペース減速観測などから上昇しました。金、銀などの貴金属価格も金利が低下したことや、ドルが主要通貨に対して下落したことなどを受けて堅調でした。
米ドルは対円で大きく下落しました。FRBの利上げペースが減速するとの見方が強まったことで、米ドルは主要通貨に対して売りが膨らみ、対円でも大きく下落しました。
このような環境下、ファンドが保有するETFのパフォーマンスへの寄与度では、米国不動産関連株式や金、銀などが比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比-5.1%となっています。
なお、12月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組み入れ比率に大きな変更はありませんでした。
欧米の長期金利低下や米ドル安などを受け、貴金属や不動産関連株式が上昇。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、10月度はドル建てで3.02%、円建てで5.86%でしたが、11月度はドル建てで6.85%、円建てで△0.83%。ただ、ポートフォリオでは1割程度で推移しているので、ほとんど影響はありません。
現在、米国リート・不動産株のXLRE、金のIAU、物価連動国債のVTIP、銀のSLV、エネルギー関連株式のIXCの5銘柄と変更はありません。
各機能ポートフォリオの累積収益率
ドル建てと円建ての両方の資産収益率の比較です。
為替が円高に振れた影響で、円建ては巻き戻しの動きがさらに加速しそうですね。
※ 上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンスおよび運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
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