こんばんは。
THEOさんから7月度の運用レポートが届きました。いつものように毎月1回のTHEOの運用レポートを確認します。
2022年7月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで +6.91%、円ベースでは +4.94%となりました。
7月の世界株式市場は概ね上昇しました。欧米において中央銀行が利上げを行ったものの、先行きの景気減速観測や資源価格の軟化などを受けて長期金利が低下し、利上げ加速への懸念が和らいだことから米国、欧州の株式市場は上昇しました。日本株は欧米株式市場の上昇によって投資家心理が改善したことから上昇しました。中国株と香港株は中国当局によるハイテク企業への規制強化や、不動産購入者の住宅ローン支払い拒否問題が嫌気され、下落しました。
米ドルは対円で下落しました。FRB(米連邦準備制度理事会)が積極的な金融引き締めに踏み切るとの見方から月半ばまでは上昇し、一時米ドルは139円台に到達しました。その後は米国の景気減速観測が強まったことで利上げ加速への懸念が和らぎ、月末にかけて大きく下落しました。
地域別の寄与度では、米国株式が +5.13%、欧州株式が +0.91%、日本株式が +0.58%となりました。
米国株式の中では、大型成長株式が +2.04%と大きくプラス寄与しています。新興国株式のなかでは中国株が若干のマイナスとなりましたが、インド、台湾、韓国などはプラスでした。(寄与度は米ドルベース)
なお、8月に入ってからリアロケーションを行い、欧州や日本などの組み入れ比率を若干下げて米国の比率を上げました。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで +6.37%、円ベースでは +4.41%となりました。
7月は、欧米の中央銀行が利上げを行いインフレ抑制への強い姿勢を示しましたが、そのことから先行きの景気減速観測が広がり長期金利が低下しました。利上げ加速への懸念が後退したことから、世界株式市場は中国など一部を除いて幅広い国・地域で上昇しました。
ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも上昇しました。パフォーマンスへの寄与度としては、北米を除く先進国株式や米国の大型株式などが比較的大きなプラスとなりました。
なお、8月に入ってからリアロケーションを行い、北米を除く先進国と新興国の組み入れ比率を若干下げて米国の比率を上げました。
世界株式市場に連動する形でESGに着目したETFも、幅広い国・地域で上昇。
昨年10月運用レポートからTHEOグリーン版が掲載が始まりました。
6月度はドル建て、円建てともにマイナス推移でしたが、7月度はドル建て、円建てともにプラス推移でした。
グロースセクターはドル建てでは6.91%、円建てでは4.94%に対して、THEOグリーンではドル建てで6.37%、円建てでは4.41%とのこと。今月はTHEOグリーンの方が成績は悪かったようです。
THEOグリーンモードを選択しているため、今日時点のポートフォリオでは、北米を除く先進国ESG株のESGD、米国ESG株のSUSA、新興国全体のESG株のESGE、米国の大型の割安株ESG株のNULV、米国ESG株のESGU、米国の大型株の成長ESG株のNULG、米国の中型の成長ESG株のNUMG、性別の多様性を実現している米国の大型株のSHEの8銘柄を保有、前月と保有銘柄は同じです。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで +2.92%、円ベースでは +1.02%となりました。
7月の債券市場は総じて堅調な動きとなりました。米国においては、13日に公表された6月の消費者物価指数が前月同様上昇したことで景気減速観測が強まり、金利は低下傾向となりました。27日にFOMC(米連邦公開市場委員会)において0.75%の利上げが実施されると中長期金利はさらに低下しました。欧州では、ECB(欧州中央銀行)が0.5%の利上げを実施しインフレ抑制への強い姿勢を示したことで、米国と同様に景気減速観測が強まり、中長期金利は低下傾向となりました。
米ドルは対円で下落しました。FRB(米連邦準備制度理事会)が積極的な金融引き締めに踏み切るとの見方から月半ばまでは上昇し、一時米ドルは139円台に到達しました。その後は米国の景気減速観測が強まったことで利上げ加速への懸念が和らぎ、月末にかけて大きく下落しました。
このような市場環境のなか、ファンドで保有するETFは全体的に上昇しました。パフォーマンスへの寄与度としては、特に米国モーゲージ証券が+0.63%、米国短期ハイイールド債券が +0.49%、米ドル建て投資適格社債が+0.47%と比較的大きなプラスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、8月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
欧米の利上げ実施により景気減速観測が強まったことなどから債券市場は堅調な動きに。
インカムセクターも、ドルベース、円ベースともにプラス推移となっています。7月は米ドル建てで2.92%に対し、円建てでは1.02%となっています。
現在、住宅ローン担保証券のVMBS、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、米ドル建ての残存0-5年のハイイールド社債のSJNK、残存期間7-10年の米国債のIEF、米ドル建ての投資適格債のSPAB、残存期間10年超の米国債のSPTL、残存期間3-10年の米国債のVGIT、先進国国債のBWXの8銘柄を保有しています。先月と比べるとIEFが増えました。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで +4.66%、円ベースでは+2.73%となりました。
7月の現物資産市場は、欧米の主要中央銀行の金融引き締め姿勢と、金利上昇による景気後退(現物資産への需要減少)懸念などを背景に神経質な展開となりました。原油価格は景気減速懸念などから下落しました。ただし、エネルギー関連株式は、月前半こそ原油と同様に下落しましたが中旬以降は好業績期待などから反発しました。不動産関連株式も月前半は軟調に推移しましたが、後半に入ると長期金利が低下したことなどから上昇しました。金は月前半にドル高、金利上昇を受けて下落し、その後反発したものの前月末比ではマイナスとなりました。
米ドルは対円で下落しました。FRB(米連邦準備制度理事会)が積極的な金融引き締めに踏み切るとの見方から月半ばまでは上昇し、一時米ドルは139円台に到達しました。その後は米国の景気減速観測が強まったことで利上げ加速への懸念が和らぎ、月末にかけて大きく下落しました。
このような環境下、ファンドが保有するETFのパフォーマンスへの寄与度では、特に米国不動産関連株式が +2.66%と大きくプラスとなりました。エネルギー関連株式などもプラス寄与となりましたが、金は -0.58% のマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+2.4%となっています。
なお、8月に入ってからリアロケーションを行い、エネルギー関連株式、金の組み入れ比率を若干下げ、物価連動債と銀の比率を若干上げました。
欧米の主要中央銀行の金融引き締め姿勢と、金利上昇による現物資産への需要減少懸念などを背景に神経質な展開に。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、米ドルベースで4.66%、円ベースでは2.73%となりました。ただ、ポートフォリオでは1割程度で推移しているので、ほとんど影響はありません。
現在、米国リート・不動産株のXLRE、金のIAU、物価連動国債のVTIP、エネルギー関連株式のIXC、銀のSLVの5銘柄となっています。
各機能ポートフォリオの累積収益率
ドル建てと円建ての両方の資産収益率の比較です。
※ 上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンスおよび運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
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