こんばんは。
THEOさんから6月度の運用レポートが届きました。いつものように毎月1回のTHEOの運用レポートを確認します。
2022年6月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組み入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで -8.52%、円ベースでは -3.53%となりました。
6月の世界株式市場は概ね下落しました。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ幅拡大や、ECB(欧州中央銀行)による7月の利上げ表明などを受け、景気減速懸念が高まったことから米国、欧州の株式市場は大きく下落しました。日本株は、上海の都市封鎖解除やドル高円安を好感し上旬は上昇しましたが、中旬には世界的な景気減速懸念や金融引き締め積極化を受けて軟調な展開となり、月間では下落となりました。中国株と香港株は、中国の都市封鎖解除や中国政府の景気対策期待から上昇しました。
米ドルは対円で上昇しました。金融引き締めを行うFRBと、緩和的な政策を継続する日銀との間で政策の方向性の違いが意識され、米ドルは対円で大きく上昇しました。
地域別の寄与度では、米国株式が -4.86%、欧州株式が -1.84%、日本株式が -0.67%となりました。
米国株式の中では、大型バリュー株式が -1.57%、大型成長株が -1.46%と組み入れ比率が大きいETFでマイナス要因が比較的大きくなりました。新興国株式の中では、中国株が若干のプラスとなりましたが、台湾、韓国、インドなどはマイナスでした。(寄与度は米ドルベース)
なお、7月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は、米ドルベースで -7.84%、円ベースでは -2.82%となりました。
世界株式市場は、欧米の主要中央銀行が金融引き締め姿勢を加速させたことなどを受けて、投資家の間に世界景気の減速懸念が広がり、株式投資に慎重な姿勢が見られたことなどから、中国など一部の国・地域を除いて幅広く下落しました。ポートフォリオで組み入れているESGに着目したETFも全体的に下落しています。
パフォーマンスへの寄与度としては、北米を除く先進国株式、米国大中型株式、米国大型バリュー株式などが比較的大きなマイナスとなりました。
なお、7月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
世界株式市場に連動する形でESGに着目したETFも、全体的に下落。
10月運用レポートからTHEOグリーン版が掲載が始まりました。
5月度はドル建てはプラス推移、円建てはマイナス推移でしたが、6月度はドル建て、円建てともにマイナス推移でした。
グロースセクターはドル建てでは△8.52%、円建てでは△3.53%に対して、THEOグリーンではドル建てでは△7.84%、円建てでは△2.82%とのこと。今月はTHEOグリーンの方が成績が良かったようですね。
THEOグリーンモードを選択しているため、今日時点のポートフォリオでは、北米を除く先進国ESG株のESGD、米国ESG株のSUSA、米国の大型の割安株ESG株のNULV、新興国全体のESG株のESGE、米国の大型株の成長ESG株のNULG、米国ESG株のESGU、性別の多様性を実現している米国の大型株のSHE、米国の中型の成長ESG株のNUMGの8銘柄を保有しています。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで -2.46%、円ベースでは +2.86%となりました。
6月の債券市場は総じて軟調な動きとなりました。米国においては、10日に公表された5月の消費者物価指数が予想外に上昇したことで、インフレ再加速の懸念から米国長期金利は一時3.4%台まで急上昇しました。14、15日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.75%の利上げが実施され、その後は景気後退懸念の高まりから長期金利は小幅に低下しました。欧州では、ECB(欧州中央銀行)によるインフレ抑制への積極姿勢が明示され、域内主要国の長期金利は大幅に上昇しました。クレジットリスクの高いハイイールド社債等についても、世界的なリスク回避環境の影響により弱含みました。
米ドルは対円で上昇しました。金融引き締めを行うFRB(米連邦準備制度理事会)と緩和的な政策を継続する日銀との間で政策の方向性の違いが意識され、米ドルは対円で大きく上昇しました。
このような市場環境のなか、パフォーマンスへの寄与度としては米国以外の国債が -0.43%、米国短期ハイイールド債券が -0.56%、米ドル建て社債が -0.39%と比較的大きなマイナスとなっています。米国超長期国債は -0.21%でしたが、米国7-10年国債は-0.03%と比較的小幅なマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、7月に入ってからリアロケーションを行い、主に米国以外の国債と米国超長期国債の組入比率を減らし、米国7-10年国債と米国中期国債の組入比率を増やしました。
米国の利上げやECBによるインフレ抑制への積極姿勢などから債券市場は軟調な動きに。
インカムセクターはドルベースはマイナス推移、円ベースはプラス推移となっています。6月は米ドル建てで△2.46%に対し、円建てでは2.86%となっています。
現在、米ドル建ての残存0-5年のハイイールド社債のSJNK、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、住宅ローン担保証券のVMBS、残存期間3-10年の米国債のVGIT、残存期間10年超の米国債のSPTL、米ドル建ての投資適格債のSPAB、先進国国債のBWXの7銘柄を保有しています。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで -5.78%、円ベースでは-0.64%となりました。
6月の現物資産市場は全体として下落しました。欧米主要中央銀行の金融引き締め姿勢を受けて景気減速および現物資産の需要減少への懸念が広がったことや、株式市場が下落したことなどを受けて投資家のリスク回避的な動きが見られ、エネルギー、不動産、貴金属およびその関連株式は下落しました。
米ドルは対円で上昇しました。金融引き締めを行うFRB(米連邦準備制度理事会)と緩和的な政策を継続する日銀との間で政策の方向性の違いが意識され、米ドルは対円で大きく上昇しました。
このような環境下、ファンドが保有するETFも幅広く下落しました。パフォーマンスへの寄与度では、特に米国不動産関連株式が -2.06%、エネルギー関連株式が -1.31% と比較的大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+4.1%となっています。
なお、7月に入ってからリアロケーションを行いましたが、ETFの組入比率に大きな変更はありませんでした。
投資家のリスク回避的な動きが見られ、エネルギー、不動産、貴金属およびその関連株式は下落。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、米ドルベースで△5.78%、円ベースでは△0.64%となりました。先月に引き続き、インフレヘッジセクターはいずれもマイナス推移となっています。
ただ、ポートフォリオでは1割程度で推移しているので、ほとんど影響はありません。
現在、米国リート・不動産株のXLRE、金のIAU、物価連動国債のVTIP、銀のSLV、エネルギー関連株式のIXC、の5銘柄となっています。
各機能ポートフォリオの累積収益率
ドル建てと円建ての両方の資産収益率の比較です。
※ 上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンスおよび運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
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