こんばんは。
毎月1回のTHEOの運用レポートです。今月はしっかりとメルマガから確認できました。
さてさて、さらっと振り返ります。
2021年11月運用レポート
グロース・ポートフォリオ(LGP)
3つの機能ポートフォリオのうち、成長株式を中心として組入れているグロース・ポートフォリオは米ドルベースで-2.33%の下落、円ベースでは-3.07%の下落となりました。
世界株式市場は、総じて下落しました。米国株および欧州株は11月中旬まで好調な企業決算や米金融当局の利上げに対する慎重な姿勢などを受けて上昇しましたが、下旬に入ると新型コロナウイルスの新たな変異種(オミクロン株)への警戒感から投資家心理が悪化し、大きく下落しました。日本株は10月31日に行われた衆院選で自民党が単独で絶対安定多数を確保したことなどを受けて上旬は上昇しましたが、欧米市場と同様にコロナ新変異種への懸念から月末にかけて大幅下落しました。
米ドルは対円で下落しました。月初に1ドル114円近辺で推移していた米ドルは、米国における経済指標の改善や金融政策の正常化が進むとの見方を受けて一時は115円台半ばまで上昇しました。しかし月末にコロナウイルスの新変異種への警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、米ドルは113円台前半まで下落しました。
地域別の寄与度では、米国株式が-0.52%、欧州株式が-0.57%、日本株式が-0.44%のマイナス要因となりました。
米国株式の中では、大型成長株が+0.40%とプラス寄与しましたが、大型バリュー株が-0.61%と大きなマイナスとなっています。米国ESG株式は-0.07%のマイナスでした。新興国株式では中国株式が-0.72%と大きなマイナスとなりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、12月に入ってからリアロケーションを行い、日本、中国などの組み入れ比率を下げ、欧州などの株式の組み入れ比率を上げました。
「THEOグリーン」のグロース・ポートフォリオ
グロース・ポートフォリオのグリーン(ESG関連銘柄)は米ドルベースで-2.37%の下落、円ベースでは-3.11%の下落となりました。
世界株式市場全体とほぼ同様に、ESGに着目したETFもコロナウイルス新変異種の感染拡大懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まったことを受けて下落しました。寄与度としては、米国大型バリュー株および米国大中型株の寄与度が大きくマイナスとなっています。
なお、12月に入ってからリアロケーションを行い、米国小型株の組み入れ比率を下げるなどの比率調整をしました。
新型コロナウイルスの新変異株への感染拡大懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まり下落。
10月運用レポートからTHEOグリーン版が掲載が始まりました。
11月はドル建て、円建てどちらもマイナス推移となっています。10月はどちらもプラス推移でしたが、オミクロン株の影響で一気にマイナスとなりました。
グロースセクターはドル建てでは△2.33%、円建てでは△3.07%に対して、THEOグリーンではドル建てでは△2.37%、円建てでは△3.11%とのこと。大きく変わりはしませんが、今回はTHEOグリーンの方が若干下振れしていますね。前回は、グロース・ポートフォリオを大きく上回っていましたが、まだまだ様子を見ないといけませんね。
THEOグリーンモードを選択したため、今日時点のポートフォリオでは、米国ESG株のSUSA、米国の大型の割安株ESG株のNULV、米国の大型株の成長ESG株のNULG、米国の中型の成長ESG株のNUMG、性別の多様性を実現している米国の大型株のSHEの5銘柄を保有しています。
日本、米国、中国、台湾、インド、ユーロ圏、新興国と複数の株式ETF分散していたのに米国一色になってしまっている点がやっぱり心残りです。
インカム・ポートフォリオ(ICP)
安定した資産成長を目指すため債券を中心に組み入れているインカム・ポートフォリオは米ドルベースで+0.36%の上昇、円ベースでは-0.41%の下落となりました。
米国長期金利は、11月上旬まではFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げを急がないとの見解を背景に若干低下傾向でしたが、その後、インフレ長期化懸念や早期利上げ観測などから上昇に転じました。しかし、月終盤にコロナウイルスの新たな変異種が確認されたことで金融市場はリスクオフのムードとなり、長期金利は再び下落し、結局、長期金利は10月末より低下(債券価格は上昇)しました。その一方で、月末のリスク回避姿勢の高まりを受けて短期ハイイールド債券やシニアローンなどの価格は下落しました。
米ドルは対円で下落しました。月初に1ドル114円近辺で推移していた米ドルは、米国における経済指標の改善や金融政策の正常化が進むとの見方を受けて一時は115円台半ばまで上昇しました。しかし月末にコロナウイルスの新変異種への警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、米ドルは113円台前半まで下落しました。
ファンドパフォーマンスへの寄与度としては、米国超長期国債が+0.50%、米国7-10年国債は+0.19%のプラス寄与となりました。一方で、米国短期ハイイールド債券が-0.10%のマイナス寄与となったほか、米ドル建てシニアローンなども小幅なマイナス寄与となりました。(寄与度は米ドルベース)
なお、12月に入ってからのリアロケーションによるポートフォリオの変更はありません。
インフレ長期化懸念などから上昇していた米国長期金利は、新変異株が確認されたことでリスクオフのムードとなり下落。
インカムセクターもドルベースではプラス推移、円ベースでともにマイナス推移となっています。11月は米ドル建てで0.36%、円建てでは△0.41%となっています。
現在、米ドル建ての残存0-5年のハイイールド社債のSJNK、住宅ローン担保証券のVMBS、残存期間10年超の米国債のSPTL、残存期間3-10年超の米国債のVGIT、米ドル建ての残存期間1-3年の投資適格債のSPSB、先進国国債のBWXの6銘柄を保有しています。こちらはインフレセクターの保有銘柄は変わりありません。
インフレヘッジ・ポートフォリオ(IHP)
物価変動による影響から資産を守る目的のインフレヘッジ・ポートフォリオは米ドルベースで-2.10%の下落、円ベースでは-2.85%の下落となりました。
これまで上昇傾向にあった原油価格は、米国などが戦略備蓄の放出で協調姿勢を示したことや、新しいコロナウイルス変異種の感染拡大による需要減少懸念などから11月は下落しました。不動産関連銘柄も米国で金融緩和縮小ぺースが加速するとの見方が広がったことや、コロナウイルスへの懸念などで中旬から月末にかけて大きく下落しました。貴金属価格も、月前半はインフレ長期化観測などを背景に上昇したものの月後半に銀などが大幅下落しました。
米ドルは対円で下落しました。月初に1ドル114円近辺で推移していた米ドルは、米国における経済指標の改善や金融政策の正常化が進むとの見方を受けて一時は115円台半ばまで上昇しました。しかし月末にコロナウイルスの新変異種への警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、米ドルは113円台前半まで下落しました。
このような環境下、ファンドパフォーマンスへの寄与度では、米国物価連動債がプラスとなったものの、不動産、貴金属、エネルギーがすべてマイナスとなりました。特に10月に大きくプラス寄与した米国不動産関連株式が-0.68%のマイナス寄与となったほか、エネルギー関連株が-0.42%、インフラ関連が-0.38%の比較的大きなマイナスとなりました。金価格は月次で小幅な下落にとどまったため、組み入れ比率の高い金ETFのマイナス寄与も比較的小幅なものとなりました。(寄与度は米ドルベース)
インフレヘッジ・ポートフォリオの参照指数である輸入物価指数は前月比+4.9%の上昇となっています。
なお、12月に入ってからリアロケーションを行い、米国物価連動債の組入比率を若干下げ、銀ETFの比率を増やしました。
戦略備蓄の放出方針や新変異株の感染拡大などの懸念から原油価格は下落。不動産・貴金属相場も下落した。
インフレヘッジ・ポートフォリオは、米ドルベースで△2.10%、円ベースでは△2.85%の下落となっています。
全体のポートフォリオに対して1割程度で推移しているインフレヘッジセクターは、米国リート・不動産株のXLRE、金のGLDM、物価連動国債のVTIP、エネルギー関連株式のIXCの4銘柄とこちらも保有銘柄に変更はありません。
各機能ポートフォリオの累積収益率
円建てとドル建ての両方の資産収益率の比較です。
どちらもオミクロン株の一報の11月末に急落しています。
※上記の各機能ポートフォリオのパフォーマンス及び運用状況に係るコメントは、当月1ヶ月間を通じた弊社モデルポートフォリオに対するものです。お客様のポートフォリオにおける各機能ポートフォリオ部分は、モデルポートフォリオに基づき運用されます。モデルポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除前、税金・取引手数料控除前で計算されています。THEOのお客様のポートフォリオのパフォーマンスは、運用報酬控除後、取引手数料は無料で計算されます。また、月中の入出金や資産残高によっても、そのポートフォリオはモデルポートフォリオとは異なりますので、その運用結果は同一とはなりません。その旨ご留意ください。
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