こんばんは。
ノーベル化学賞を旭化成名誉フェロー・吉野彰氏が受賞されましたね。
昨日の夕方の時点では旭化成がPTSでも大きく買われていたようです。昨日の終値は1105.5円でしたが、報道後に一時1405.5円(+300円)まで買われていました。
ふたを開けてみると結果はそれほどの大幅高は見込めず1,150円近辺の高値を付ける程度でしたが・・・。
ノーベル賞のようなイベント銘柄について、ちょっと考えてみました。
ノーベル賞の予想関連銘柄
今回のノーベル賞も関連銘柄の予想はいくつも出ていました。
2019年「ノーベル賞」発表目前! 令和で輝く関連有望株・大検証 <株探トップ特集> | 特集 - 株探ニュース
医学生理学賞
7日に発表される医学生理学賞での有力候補とされる京都大学の森和俊教授は、がんや糖尿病、パーキンソン病とかかわりのある異常なたんぱく質の蓄積を防ぐ「小胞体ストレス応答(UPR)」の仕組みを解明した。アステラス製薬 <4503> は米国企業とUPRを調節する治療薬に関して、提携契約している。
物理学賞
8日に発表される物理学賞では、「カーボンナノチューブ 」研究の飯島澄男・名城大学終身教授が有力候補。カーボンナノチューブは炭素で構成され、その強さはダイヤモンドの2倍とも鋼鉄の数十倍ともいわれる。クラレ <3405> 、GSIクレオス <8101> 、日本ゼオン <4205> などが関連銘柄だ。
「光格子時計」を開発した東京大学の香取秀俊教授も有力候補だ。光格子時計は300億年に1秒しかずれないといわれ、時空のゆがみも観測できることから地震予知などへの応用も期待されている。島津製作所 <7701> やNTT <9432> が共同研究機関となっている。
鉄化合物系の高温超電導物質を発見した東京工業大学の細野秀雄教授にも注目したい。関連銘柄はリニアモーターカーやMRI用高温超電導コイルに絡むJR東海 <9022> や三菱電機 <6503> 、住友電気工業 <5802> など。
理化学研究所の十倉好紀・創発物性科学研究センター長が開発した新材料「マルチフェロイック物質」は、将来的に省エネメモリーにつながると予想されている。この新材料の開発には日本電子 <6951> の透過電子顕微鏡関連の「環状明視野法」という技術が用いられている。また、世界最強の「ネオジム磁石」を開発した大同特殊鋼 <5471> の佐川真人顧問も有力候補となっている。
化学賞
9日に発表される化学賞では京都大学の北川進特別教授が有力候補となっている。北川氏は微細な穴を持ち、内部に物質を貯蔵できる「多孔性金属錯体(PCP)」を開発。気体を効率的に吸着することができ、二酸化炭素の回収や燃料電池の開発などに寄与することが期待されている。京都大学発PCPベンチャー「アトミス」には三井金属鉱業 <5706> が出資している。
また、桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授も有力候補だ。「ペロブスカイト型」と呼ばれる結晶構造物を用いて、板に塗るだけで発電が可能という薄くて軽い低コストでの次世代太陽電池を考案したことが評価されている。第一稀元素化学工業 <4082> や、燃料電池向けにペロブスカイト化合物を取り扱う堺商事 <9967> [東証2]などが注目される。藤森工業 <7917> は桐蔭横浜大学発ベンチャーと大面積・高性能プラスチック太陽電池素子を共同開発したことがある。
更に、リチウムイオン2次電池を開発した旭化成 <3407> 名誉フェローの吉野彰氏も有力候補。リチウムイオン電池関連では、日立化成 <4217> や日本カーボン <5302> 、ダブル・スコープ <6619> 、ニッポン高度紙工業 <3891> [JQ]など。酸化チタンの光触媒作用の開発で東京理科大学の藤嶋昭栄誉教授も候補となる。チタン工業 <4098> や堺化学工業 <4078> などが挙げられる。
しっかりとリチウムイオンの吉野彰氏も予想に名前が挙がっています。ただ、各賞ごとに関連銘柄が複数あるとなかなか当たりがつけにくいですね。
ノーベル文学賞は関連銘柄は比較的少ない
10日には、文学賞の発表がある。「ノルウェイの森」などで世界的に人気が高い村上春樹氏が今年も有力候補だが、今年は2年分が発表されることもあり、受賞への期待も高まりそうだ。文教堂グループホールディングス <9978> [JQ]や丸善CHIホールディングス <3159> 、ブックオフグループホールディングス <9278> 、三洋堂ホールディングス <3058> [JQ]などが関連銘柄。
毎回、ノーベル文学賞で受賞するか話題になるのが村上春樹氏。ここ最近は書店チェーンの文教堂が時期を合わせるように9月から右肩上がりに推移しますね。個人的に丸善は以前から保有していますが、優待券狙いの為ひたすら放置をしているだけです。
ノーベル文学賞についてはご祝儀相場的に注目される書店関連の銘柄。もちろん、村上春樹氏のノーベル文学賞受賞となれば、一時的に株価は上昇、受賞ならずの場合は直近の上げを帳消しにするかのように下げることが予想できますよね。
文教堂を両建てしたら、どうなるだろう?
明日の朝、文教堂を寄りで両建てしたらどっちに転んでも外すタイミングしくじらなければ利確できそう❓❓
— じゅん@投資家志望 (@jun_0017) 2019年10月9日
ノーベル文学賞発表の当日、寄付きで両建てしていたらどうなるんだろう。ふとこんなことを思いました。実践はしていないんですけどね。
文教堂の10月10日時点の寄付きは233円(前日比+8円)。
同時に売りと買いを持って受賞の場合は、上がったところで買いを外して、戻したところで売りを外せばトータル利確。
逆に受賞できなかった場合は、下がったところで売りを外して、戻したところで買いを外せばトータル利確。
どちらに転んでも微益は取れるんじゃなかろうか、と思ったのです。直近9月からじりじりと上げているため、受賞できなかったときの下げの方がより妙味がありそうかなぁと感じていたんですが・・・。
ノーベル文学賞の発表は本日20時から
今日時点の文教堂の終値は 215円。
20時の時点で発表されるノーベル文学賞の結果によってこのチャートが上に行くのか、下に行くのか。結果発表はこの後になりますね。
今回は実際には実践しておらず、あくまで傍観、シミュレーションです。
結果が楽しみですねぇ。